ロードバイクのカスタマイズパーツの中でも、走りの質に影響を与えてかつリーズナブルなのが「タイヤ」です。
高価のもので何十万円もするホイールやコンポーネントと比較しても、1万円程度出せばハイスペックなタイヤが購入できるのでカスタマイズ初心者におすすめです。
しかし、中には「走行性能はこだわってないので、とにかく安いタイヤが欲しい!」という人もいるでしょう。
安いタイヤと高いタイヤの違いはなんなのか、ロードバイク用のタイヤとしての最低限のスペックを有しながらコスパの高い商品はどれなのか気になりますよね。
そこで今回はロードバイクの安いタイヤの特徴や用途、おすすめ商品を詳しく紹介していきます。
安いタイヤと高いタイヤの違い
そもそも「安いタイヤ」と「高いタイヤ」で何が違うのでしょうか。
もちろん値段が高くなるほどタイヤとしての全体的なスペックは向上するでしょう。
走行性能やグリップ力、耐パンク性能など、タイヤとしてのスペックは高価なものの方が基本的には上でです。
しかし、これにも例外はあります。
ロードバイクのアイテムにはハイスペックになるほど「用途が限定される」という特徴を持つ商品もあります。
例えば、レースの本番やヒルクライムなど限定的な走行でしか使用しない場合、タイヤの耐久性をある程度削って走行性能や軽量性に特化させることがあります。
もちろん高いタイヤほど全体的なスペックが向上するのが前提としてありますが、ハイスペックになるほど、特定のシチュエーションで最大限の効果を発揮するようにデザインされるため、汎用的な用途では逆に使いづらくなってしまうでしょう。
なので、タイヤを選ぶ際は「高ければ良い」というだけでなく、そのタイヤがどのような用途に向いているのか、特化している部分は何か、全体的なバランスはどうかなど詳しく調べていく必要があるでしょう。
安いタイヤはどんな用途で使うの?
サイクリングやレースなどでロードバイクに乗る場合、タイヤのスペックは高い方が良いのはもちろんです。
しかし、ロードバイクに乗る目的はそれだけではありません。
用途によっては安いタイヤの方が向いているし、コスパが高いこともしばしばあるでしょう。
ここでは安いタイヤの主な用途について紹介していきます。
①通勤・通学
ロードバイクで通勤や通学をされているなら、走行性能に優れた高価なタイヤよりも安いタイヤがおすすめです。
毎日走るのでタイヤの消耗も早くなって交換頻度も上がることを考えると、安くて耐久性の高いタイヤを長く使う方がコスパに優れています。
通勤・通学なのでスピードにこだわる必要はありませんし、とにかく「パンクしないこと」「長く使えること」の2点を重視してコスパの高いタイヤを選んでみてください。
②練習用・室内トレーニング
パフォーマンスアップのためのトレーニングや室内でサイクルトレーナーを使った練習をされる方にも安いタイヤがおすすめです。
特に、サイクルトレーナーでタイヤドライブ式の固定ローラーを使っているとタイヤの消耗が激しいですし、高価なタイヤを使うメリットもそこまでありません。
以下のようなサイクルトレーナー用のタイヤも販売されているので、こういった用途でロードバイクに乗る場合は安いタイヤを使った方がお得です。
安いタイヤの価格帯は?
ロードバイクタイヤの価格帯は主に2,000円〜10,000円ぐらいがほとんどです。
ハイスペックなタイヤでも10,000円程度で入手できることを考えると「安いタイヤ」の部類に入るのは概ね5,000円以下の商品となるでしょう。
安いタイヤが欲しい方はこの価格帯を基準に商品を選んでみてください。
安いタイヤの注意点は?
安いタイヤは確かに魅力的ですが、「安すぎる」タイヤを購入するのはあまりおすすめできません。
値段が安すぎると走行性能もイマイチですし、グリップや耐久性も低いものが多いです。
結局長く使うほどランニングコストが下がることを考えると、単純な価格だけではなく総合的な耐パンク性能や耐久性も考慮して選ぶ必要があるでしょう。
そのため、1つの基準として2,000円を下回るような安すぎるタイヤは避けた方がいいといえます。
そこまで安いタイヤを購入するのであれば、もう少しお金を出して長く使える上にスペックにも優れたタイヤを選ぶのがおすすめです。
コスパの高くて値段が安いタイヤおすすめ選
ここからはコスパが高くて値段が安いおすすめのタイヤを紹介していきます。
安くて耐久性もあり、長く使えるタイヤをお求めの方は下記の商品の中から選んでみてください。
それでは1つずつ詳しく紹介していきます。
①パナレーサー ツーキニスト
国内のタイヤメーカー「パナレーサー」の通勤・通学向け商品です。
とにかく耐久性や耐パンク性能に特化した製品で走りの軽さには劣るものの、とにかく丈夫で長く使えるコスパの高さが魅力です。
毎日の通勤・通学でのトラブルを無くしたい方にもおすすめです、コスパの高いタイヤをお探しの方にもぴったりです。
②シュワルベ ルガノ
ドイツのタイヤメーカー「シュワルベ」は耐久性に優れたタイヤを数多くラインナップしています。
こちらの「ルガノ」というモデルは耐摩耗性に優れており、リーズナブルな価格も相まって長くお得に使い続けられます。
練習やトレーニングにもぴったりですし、通勤・通学用の丈夫なタイヤを購入したい方にもおすすめです。
③コンチネンタル ウルトラスポーツ2
「コンチネンタル」はドイツのタイヤメーカーで、耐パンク性能がとにかく高く、長く使える上に走行性能など全体的なバランスにも優れるオールラウンドタイヤを数多くラインナップしています。
ウルトラスポーツはリーズナブルモデルながらも、全体的な性能も平均的に高く、グリップもしっかりしているので安全性も良好です。
価格もリーズナブルでとにかく丈夫なので、あらゆる目的にぴったりなタイヤといえるでしょう。
コンチネンタルのタイヤについては以下の記事でも詳しく紹介していますので参考にしてみてください!
ロードバイクのタイヤでコンチネンタルってどうなの!?【答え→最強のロードバイクタイヤ!迷ったらコンチネンタルでOK!】④ヴィットリア ザフィーロ
イタリアのタイヤメーカー「ヴィットリア」のリーズナブルモデル「ザフィーロ」は価格と性能のバランスが良く、コスパにも優れているタイヤです。
価格の安さだけでなく、長く使える耐久性や走行性能、振動吸収性など全体的な性能バランスが高く、快適なライディングを提供してくれるでしょう。
まとめ
値段が安くてコスパの高いロードバイクタイヤについて紹介していきました。
ロードバイクのパーツは高いものばかりが魅力的なのではなく、安くてコスパの高い商品もたくさんあり、用途に応じて選ぶのが重要となります。
タイヤは走りに直結するパーツでもあるので、長く使いたい方は耐久性や耐パンク性能を重視して、走りにこだわりたい人は走行性能に優れたタイヤを選んでみてください。