ロードバイクのポジション出し(フィッティング)は基本的なポジションでOK
ロードバイクを購入した時やしばらく乗り慣れてきた際にハンドルの位置やサドルの高さなどを調整するポジション出し(フィッティング)をすると思いますが基本的にベーシックな調整でOKと思います。
極端にヒルクライム専用のポジションを作ってしまうとバランスが悪くなりヒルクライム以外で走りにくくなってしまいます。
しいて言えば少しハンドルは下げ目にしてもいいかな?という感じです。
斜度に合わせて乗車ポジションを細かく変えて対応する
ヒルクライムのポジションはロードバイク側の調整ではなくライダー自身が乗車ポジションを変えて調整します。
登りの斜度に合わせてフォームを前傾させていく
平坦を走っている時のフォームのままヒルクライムをすると重心の位置は、斜度がキツければきついほど「後ろへ」いってしまいます。
重心が後ろへいくと「体重」をペダルへ乗せにくくなり「脚の力だけ」でペダルを漕がないといけなくなるため脚がすぐに疲れてしまいます。
斜度に合わせて上半身を「前傾」させていくことで重心の位置が変わらずに体重を使ったペダリングができます。
ハンドルへ体重をかけずにペダルへ体重をかける
フォームを前傾させていく際に大事なのは「ハンドルへ体重をかけないこと」です。
前傾姿勢になればなるほど前に倒れそうになるのでハンドルと腕で支えてしまいそうになりますがこれでは体重がうまくペダルへ乗りません。
前傾が深くなってもハンドルはそっと触れる程度にしておくと体重を乗せたしっかりとしたペダリングができます。
なお、これを行うにはしっかりとした体幹が必要です。
初心者の方はどうしてもハンドルに体重がかかってしまうかもしれませんががんばって意識しているうちに体幹の筋肉が発達してきてできるようになりますよ。
斜度がきつい場合はサドルに座る位置を前にする
斜度が5%以上など傾斜がきつくなってきた場合はフォームを前傾させ続けると前傾が深くなりすぎて呼吸が苦しくなってしまいます。
そこでサドルに座る位置を前にすることで前傾を深くしすぎずに重心を前へずらすことができます。
また疲れにくい太ももの裏側(ハムストリングス)やお尻の筋肉(臀筋)を使いやすくなりヒルクライムで長くパワーを出し続けることができます。
ヒルクライムで脚がすぐに売り切れてしまう人はこのハムストリングスをうまく使えておらず疲れやすい太ももの前面(大腿四頭筋)ばかり使っているためです。
サドルを少し前にして先端を少し下げる
サドルを通常よりも少し前に出すとペダリングの時に踏み込みやすくなります。さらに、サドルの先端を少し下げることによって太ももの裏側(ハムストリングス)やお尻の筋肉(臀筋)を使いやすくなりヒルクライムには有利です。
ただしやりすぎるとヒルクライム以外で走りにくくなるので少しだけ調整しておくくらいがおすすめです。ヒルクライムのコースでは常に斜度が一定ではなくコースによっては平坦や下りも含まれる事がほとんどですので。
サドルを前に出すとペダルまでの距離が短くなるので前に出した分だけサドルの高さを上げておきましょう。