SHIMANOのコンポの中でも絶大な人気を誇るのが「105」ですよね。
「とりあえず105にしておけば間違いない」というイメージが持たれるほど、価格と性能のバランスが非常に良く、コスパの高いアイテムとして認知されています。
しかし、初めてロードバイクに乗る方にとっては「最初の1台でも105を選んだ方がいいの?」「初心者ならもう少しグレード下げた方がいいのでは?」と疑問に思うかもしれません。
そこで今回はSHIMANOの人気コンポシリーズ「105」について詳しく紹介していきます。
1.SHIMANO「105」の位置付け
まずはSHIMANOの105が全体の中でどのような位置付けになっているのかを把握していきましょう。
どんな人に向けて作られているモデルなのか、価格帯なども含めて詳しく紹介していきます。
①コスパの高い中上位モデル
SHIMANO製のコンポの中で105は真ん中付近に位置する中上位モデルと言えます。
- デュラエース
- アルテグラ
- 105
- ティアグラ
- ソラ
- クラリス
グループセットの価格帯としてはネット通販で60,000〜70,000円で販売されており、こちらについても中位程度と言えるでしょう。
SHIMANO内では、初心者のトレーニングからレースに向けたチャレンジまで幅広いサイクリストをサポートできるだけのクオリティを持つグレードと位置付けています。
②サイクリング〜ロングライドなら初心者にもおすすめ
105は中上位グレードということで「初心者にはまだ早いのでは?」と思った方も多いかもしれませんが、逆に初心者ライダーの方にも105は非常におすすめです。
性能的には抜群ですし、価格もびっくりするほど高額ではないコスパの高いシリーズなので、ロードバイクの魅力や爽快さを存分に体感することができるでしょう。
思わずもっと走りたくなってしまうような性能の高さがありますし、長い距離を走る上でのサポートにもなってくれます。
初めてのロードバイクを選ぶ際に「エントリーモデルで10万円程度」といった制約がないのであれば、105搭載のロードバイクを選ぶのも十分におすすめです。
③幅広いユーザーに対応した性能とバリエーション
105は初心者から中級者、上級者までカバー範囲の広いコンポと言えます。誰が使っても使いやすくコスパの高いコンポになっていますし、ラインナップされているパーツもバリエーション豊かです。
ブレーキもキャリパー/ディスクの両方に対応していますし、スプロケットにいたっては5種類のラインナップが用意されているので、好みに応じてコンビネーションを決めることができます。
- 11−28T
- 11−30T
- 11−32T
- 12−25T
- 11−34T
ヒルクライムでの対応がしやすいワイドレシオや、平地での細かい微調整ができるクロスレシオなギアまで揃っています。
2.SHIMANO「105」と「ティアグラ」どっちがおすすめ?
SHIMANOの105の導入を検討する際に悩むのが「”105”と1つ下の”ティアグラ”どちらにしようか?」という問題です。
確かにグレード的には同じぐらいの中位モデルではありますし、価格を考えればティアグラを選ぶのもアリかもしれません。
初めてロードバイクを買う方で価格を抑えたい場合にティアグラを選ぶという考え方もあるでしょう。
では、105とティアグラを比較してどちらがおすすめなのか検討していきましょう。
①カスタマイズ性を考えるなら「105」が絶対におすすめ!
105とティアグラの決定的な違いとして挙げられるのが「リア変速の段数」です。
105は「リア11段」なのに対して、ティアグラは「リア10段」という設定になっています。
この違いに対するポイントとしては「上位モデルとの互換性があるかどうか」です。
105以上のアルテグラ、デュラエースは同じリア11段を採用しているため、スプロケットやディレイラー、クランクなどをアップグレードして使うことができます。
しかし、変速周りでティアグラ→105、アルテグラといったアップグレードに関しては、ギアの段数が異なるため無理です。
そのため、後々のカスタマイズやアップグレードのことを考えると、105を選んでおいた方が幅が広くて良いと言えるでしょう。
もちろん1台目はティアグラ以下で価格を抑えて、2台目に105搭載バイクを買うという選択肢もあるので、自分自身のスタイルに応じて決めるといいでしょう。
②部分的にティアグラにするメリットは薄い….
105とティアグラをミックスして運用するという選択肢もあります。価格も抑えられますし、105も部分的に導入されているので性能的にもいい感じにまとまります。
しかし、コンポ全体を考えると性能的にティアグラを部分的に導入する意味は薄そうです。
安全性を考えるとブレーキは絶対に105が良いですし、変速周りもカスタマイズ性から105、そうなってくるとティアグラを入れる余地がありません。
なので、105・ティアグラミックスをするぐらいであれば、全てを105に揃えてしまう方が無難と言えるでしょう。
3.SHIMANO「105」と「アルテグラ」どっちがおすすめ?
次に、中上位モデルの「105」と上モデルの「アルテグラ」を比較していきましょう。
2台目以降のロードバイクを購入するときや、ステップアップのためのカスタマイズをする際に参考にしてみてください。
①性能的にはもちろん「アルテグラ」
グレードとしては上位モデルに該当するので性能的にはもちろんアルテグラの方が優れています。
価格的にはグループセットで100,000円程度と「105」との性能差を考えるとこちらもコスパの高い選択肢と言えます。
105を使う中で「もっと性能を上げたい」「軽量化したい」などの欲求があるのであれば、上位モデルのアルテグラへのアップグレードは非常におすすめです。
②105×アルテグラをミックスもおすすめ
105を搭載しているロードバイクに部分的にアルテグラのパーツを導入してミックスするというのも非常におすすめです。
クランクやシフトレバー、チェーンなどを部分的にアップグレードすれば、比較的リーズナブルにアップグレードが可能です。
③交換時期と同時にアップグレードしよう!
コンポは消耗品なので時期がきたら交換しなければなりません。
105のコンポを利用している方は、コンポの交換時期に合わせてアルテグラにアップグレードするというのもおすすめです。
タイミングとして非常に丁度良いですし、1個ずつコンポをアップグレードしていけば、最終的に105バイクがアルテグラバイクに変わります。
4.SHIMANO「105」搭載のロードバイクの価格はどれぐらい?
105が搭載されているロードバイクの相場としては以下のようになっています。
- コスパの高いブランド:15万円以下で購入可能
- 人気ブランド:20万円〜30万円が相場
GIANTやMERIDA、コーダブルームといったコスパの高いブランドであれば、15万円以下でも105を搭載したロードバイクを手に入れることができます。
ビアンキやトレック、ピナレロといった人気ブランドになってくると、価格も少し上がって20万円〜30万円といった価格が相場になります。
初めてロードバイクを購入する方で「コンポは105がいい」という場合には、コスパの高いブランドから選んでみるといいでしょう。
5.まとめ
SHIMANOのコンポ「105」について詳しく紹介していきました。
初心者から上級者まで幅広いライダーにフィットするコスパの高さが魅力の中上位グレードとして高い人気があり、性能の高さだけでなく、カスタマイズ性の高さも秘めています。
初めてのロードバイクの選択肢としてもおすすめなので、自転車屋に行った時はロードバイクに搭載されているコンポのグレードにも注目してみてください!