
ヒルクライムでもパワーウェイトレシオ(PWR)が同じだったら体重が重い方が速くなるんだよね〜。(理論上だけど)

え?それどゆこと?どゆこと?詳しくおせーて!
先日上記のようなやり取りがチームでありまして、詳しく説明したついでに記事にしておこうかなと思ったので書きました。
ヒルクライムはパワーを体重で割ったパワーウェイトレシオ(以下PWR)でタイムを大体予想しやすいです。
有名なのは「富士ヒル65分切りはPWR5倍」説です。(理論上なので実際は結構違います)
しかしこの「富士ヒル65分切りに必要なPWR5倍」が体重によっては5倍以上、逆に5倍未満になります(理論上です理論上)
下記のように60kg、50kg、70kgでシミュレーションしてみると60kgは5.09倍、50kgは5.4倍、70kgは4.87倍となりました。
え!50kgと70kgで0.53倍も違いますやん!(理論上ですけどね)



PWRってパワー割る体重ですが実際に走る時はウエアやバイクの重量も増えますよね。
なのでウェア・バイク・風・気温など他の条件が同じなら体重が重いほうが有利なんです。
足したらわかりやすいです。
ウェア類とバイクなど機材の合計が10kgとして、
- Aさん40kg+10kgで50kg
- Bさん60kg+10kgで70kg
二人ともが同じ4倍で走ると、、
- Aさん160W
- Bさん240W
4倍のパワーを合計重量で割ると、、
- Aさん160W/50kg=3.2倍
- Bさん240W/70kg=3.42倍
PWR4倍で走っても合計重量で割った場合はBさんのほうが0.22倍高いって事になります。
あとは登りと言っても完全な垂直ではないため「前へ進む力」が働いてるのと、峠は平坦や下りもあったりするのでパワーの絶対値が高いほうが速くなりやすいというのもあると思います。
まあ理論上なので実際はパワー以外の要素でなんぼでも変わるんで、「PWRが同じなら体重が重い方が有利かも〜」くらいで頭に入れておくといいかもですね!
痩せりゃいいってわけでもないぞ!(もぐもぐ)