FTP5Wごとに体重が1kg増えた場合、富士ヒルのタイムはどうなるのか?というのをやってみました。
FTP | 体重 | PWR | 本番のパワー | 総重量 | 予想タイム |
---|---|---|---|---|---|
250 | 55 | 4.55 | 225 | 63 | 70分15秒 |
255 | 56 | 4.55 | 230 | 64 | 69分48秒 |
260 | 57 | 4.56 | 234 | 65 | 69分35秒 |
265 | 58 | 4.57 | 239 | 66 | 69分9秒 |
270 | 59 | 4.58 | 243 | 67 | 68分58秒 |
275 | 60 | 4.58 | 248 | 68 | 68分33秒 |
280 | 61 | 4.59 | 253 | 69 | 68分9秒 |
285 | 62 | 4.60 | 258 | 70 | 67分46秒 |
290 | 63 | 4.60 | 263 | 71 | 67分24秒 |
295 | 64 | 4.61 | 268 | 72 | 67分3秒 |
300 | 65 | 4.62 | 273 | 73 | 66分42秒 |
機材や持ち物は8kgでの想定で体重+8kgが総重量。
本番のパワーは富士ヒルは高地の影響を受けてFTPの90%程度しかパワーを出せない事が多いのでFTPの90%を本番のパワーとします。
予想タイムは脳内サイクリングを使って計算。
ライダーのPWRは若干増えているものの55kgと65kgでは0.07の差とほぼ同じPWR。
にも関わらず予想タイムは55kgと65kgで3分33秒も差が出ました。
ライダーのPWRは同じでも総重量のPWRは結構変わる
これは機材の重さが同じなので総重量に対する体重の割合が変わるのが一つの原因です。
総重量でパワーを割ると55kgは250W/(55kg+8kg)=3.97倍、65kgは300W/(65kg+8kg)=4.11倍で0.14倍の差になります。
ライダー自身のPWR差は0.07ですが総重量でのPWRだと0.14になりかなり変わります。
ヒルクライムといえど垂直に登るわけではない
あとはヒルクライムといえど垂直に登るわけではないので前へ進む力が必要です。
前へ進む力はPWRよりもパワーの絶対値のほうが大きく影響するのでパワー値が高いほうが同じPWRなら速いという事です。
特に富士ヒルは勾配が5%と比較的ゆるいため差が出やすいと思います。
体重とパワーはなんだかんだで相関性がある
PWR思考に陥ると体重減らしてパワー上げるのが一番いいんじゃない?という発想になるかもしれませんが体重とパワーはなんだかんだで相関性があると思います。
たとえば体重50kgでFTP300W超えてる人ってゴロゴロいますか?
60kg以上ならFTP300Wはゴロゴロいます。
なので体重を減らすとパワーは下がる・上がらない・上がりにくいのは確かです。
体重が1kg増えてもFTP5W上がれば速くなるので体重は維持〜微増するくらいでOK
無理に減量に走りすぎずにちゃんと食べてしっかりパワーを上げるトレーニングをしたほうがいいでしょう。
だからといって暴飲暴食して体脂肪ばかり増やして体重が増えるのはNGだと思いますが。