【ロードバイク】タイヤの空気圧の適正ってどれくらい?【詳しく解説】 | アフログ

【ロードバイク】タイヤの空気圧の適正ってどれくらい?【詳しく解説】

ロードバイクのタイヤの空気圧はどれくらいがいいか迷いますよね。
今回は空気圧の違いによるメリット・デメリットと調整するべき理由についてご紹介します。

いきなり答えを書きますが以下の通りです。
では、なぜそうなのか?を解説していきますね。

答え
  • タイヤの太さで適正な空気圧は変わる
  • 同じ太さのタイヤでもタイヤの種類で適正な空気圧は変わる
  • ロードバイクの場合は7bar(100psi)が一般的な基準値
  • 体重、路面、状況によって微調整する

空気圧の適正はタイヤの太さやタイヤの種類で変わる

答えとしてはタイヤの太さで適正な空気圧は変わります。また、同じ太さのタイヤでも、タイヤの種類によって適正な空気圧は変わります。

一般的に細いタイヤは高い空気圧を必要とし、太いタイヤは低い空気圧を必要とします。適正な空気圧に違いが生まれるのは、それぞれのタイヤの目的が異なるからです。

太いタイヤは基本的に、乗り心地や衝撃吸収を目的とするため、適正空気圧が低いことが多いです。一方でロードバイクのような細いタイヤは、速さを求めるために地面との抵抗を減らす必要があり、そのために空気圧が高く設定されています。そのため同じロードバイクのタイヤでも、レース用に作られたタイヤは高い空気圧を入れられるモデルが多く、MAX表記しかないものも存在します。

タイヤに書かれている推奨値に合わせよう

ロードバイクのタイヤの側面には、そのタイヤの適正空気圧が表示されています。(MIN 6.0 bar 〜 MAX 7.5 bar などのように記載されています。)
空気入れに表示される数値がその範囲内に収まっていれば問題ありません。
ですが、しばらくタイヤの空気圧のチェックをせず、空気圧が低すぎる状態で走ってしまったりすると危険です。

同様に『しばらく空気を入れたくないから空気圧を高めにしておこう』というように適正値を超えて空気を入れて走るのも危険です。
後述する空気圧のデメリットにもありますが、パンクのリスクが高まったり、思い通りに曲がることができずに事故に繋がる可能性があります。

タイヤの寿命を縮めることもあるため、安全にロードバイクに乗るために適正の空気圧かどうか乗る前に確かめましょう。

空気圧の表記について。BARとPSIって?違いは?

タイヤに表示される空気圧の単位は主に『bar』と『psi』の2パターンの表記があります。
『bar』はバールと呼び、ヨーロッパでよく使われる空気圧の単位です。
一方で『psi』はプサイ、ピーエスアイなどと呼ばれており、アメリカでよく使われる単位です。(Pound per Square Inch の略です。)
1単位ごとの置き換えですが、

barとpsiの変換
  • 1 bar = 14.5 psi
  • 1 psi = 0.07 bar

ですので覚えておくと、タイヤに片方の数値しか記載されていないときに役立ちます。
また、おおよその目安ですが、

barとpsiの変換
  • 6bar = 87psi
  • 7bar = 101psi(ロードバイクでは一般的な目安)
  • 8bar = 116psi

で、一般的な空気圧である7barが約100psiであることも覚えておくと役立つでしょう。

タイヤの空気圧の見方については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください

ロードバイクタイヤの空気圧の見方【詳しく解説】

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ロードバイクのタイヤの空気圧は「MyMavic」アプリがおすすめ!【使い方も解説】

空気圧の違いによるメリット・デメリット。高いほうがいい?低いほうがいい?

プロの方が空気圧にこだわるように、空気圧の高さにもそれぞれメリット・デメリットが存在します。
あなたの走り方や目的に合わせて、空気圧のメリット・デメリットを考慮してみてくださいね。

空気圧が高いときのメリットとデメリット

まず、タイヤの空気圧が高いときのメリットはこちらです。

空気圧が高いときのメリット
  • 転がり抵抗が低くなる
  • パンクしにくくなる

空気圧が高いとタイヤが変形しづらいため、地面との接地面が押しつぶされにくく地面との抵抗が減らせます。
また、同じく変形しづらいことからリム打ちパンクの対策にもなります。
道路脇に落ちている石や破片も、空気圧が高いと弾き飛ばすイメージでパンクしづらくなります。
ですが、釘などが貫通してしまうとパンクはしてしまうため、完全にパンクをなくすことは難しいです。
『いつもよりも速く走りたい』という時や、レースの時に空気圧を高めに設定すると、空気圧が高いときのメリットが享受できるでしょう。

一方で空気圧が高い時のデメリットはこちらです。

空気圧が高いときのデメリット
  • 地面とのグリップ力が低下する
  • 荒れた路面、高速域で跳ねやすくなる
  • ブレーキ力が低下する

地面との抵抗が減っている分、地面を捉えられずにコーナリングが難しくなります。
また、段差の多い路面や、ダウンヒルなどの速度が乗っている状況で車体が跳ねる可能性が高まります。
パンパンに空気が入ったボールをイメージするとわかりやすいかもしれません。空気の入ったボールの方がバウンドしますよね。
そして最後に、タイヤと地面の摩擦力が少なくなることでブレーキ力が低下します。
高い空気圧はレスポンスが向上しスピードが出せる分、ダウンヒル・コーナリング時の速度調整や乗り手の実力が求められます。

空気圧が低いときのメリット・デメリット

一方で空気圧が低い時にはどんなメリットがあるのでしょうか?

空気圧が低いときのメリット
  • グリップ力の向上
  • ブレーキ力の向上
  • 乗り心地が良くなる

このようなメリットが挙げられます。
地面との抵抗が増える分、グリップが効くことでコーナリングは安定しやすくなります。
同じ仕組みでブレーキ時の制動力も向上しますし、衝撃吸収性も向上します。
急なカーブが多いコースや、ロングライド時に空気圧を低くするとメリットを享受できそうです。

空気圧が低い時のデメリットはこちらです。

空気圧が低いときのデメリット
  • 走りが重くなる(レスポンスの低下)
  • パンクの可能性があがる

地面との抵抗が増え、レスポンスが低下するため加速力が低下します。
高速域での巡航時も抵抗の影響で体力を消耗しやすくなるでしょう。
また空気圧を低いとタイヤが変形しやすく、道端の石や破片を捉えやすくなりパンクに繋がることがあります。
空気圧が低いと、高い時よりも安全性が高まりますので、状況に応じて空気圧を調整しましょう。

体重で空気圧を微調整しよう

乗り手の体重によってもタイヤの適正な空気圧は変わります。
一般的に体重が重い方は空気圧を高めにした方がいいでしょう。体重が軽い方は空気圧が少し低くても構いません。
まずはタイヤに記載された適正空気圧で空気を入れて走ってみてください。
そこから空気圧を増やしたり、減らしたりしてあなたが乗りやすい空気圧を見つけましょう。

路面状況で空気圧を微調整しよう(ウェット、ドライ)

雨の日は道路に水たまりができたり、道路が乾いている時よりも滑りやすくなります。
運転免許の講習などで聞いたことがあるかもしれませんが、水たまりなどは水の上で滑るハイドロプレーニング現象が起きる可能性があります。
しかし、雨が降った時の路面状況は変化しやすいため、適正な空気圧を見つけるのが難しいことも事実です。

地面が乾いていると路面とタイヤが直に接地しており、バイクのコントロールが効きます。
しかし、雨が降ると路面とタイヤの間に水の膜ができ、スリップの原因になります。
コントロール性をあげるには、まず地面とタイヤが設置しなければいけません。
接地しやすいのは空気圧が高い方です。
ですが多少の濡れであれば、乾いた時と同じように空気圧が低い方がグリップ性能が高いでしょう。
このように路面状況での空気圧の調整は正解がないため、実際に走った経験をもとにして調整した方がいいでしょう。
また、ハイドロプレーニング現象やスリップを防止する目的があるのであれば、空気圧だけでなく走る速度や走り方に気をつけた方が合理的かもしれません。

乗り味で空気圧を微調整しよう(乗り心地重視、転がり重視)

最後にロードバイクの乗り味で空気圧を調整します。
レースや高速走行が多い時、ヒルクライム時は空気圧を高くしてレスポンスをよくした方が速く走れるでしょう。
ロングライドのように衝撃を抑えた走りをしたい時や、ちょっとしたツーリングなら空気圧が低いほうがいいです。
空気圧だけでも乗り心地やタイムは変化します。

そして、ただ走る目的だけで空気圧を調整するのではなく、実体験から調整することも必要です。
速く走るために空気圧を高くしてみて、加速がよくなったとしてもレスポンスが良すぎて体力を消耗してしまえば再調整が必要でしょう。
少し空気圧を減らせば加速力は落ちても、体力の持ちがよくなり総合的に見ると速く走れるかもしれません。
また、同じ空気圧であっても使っているタイヤやフレーム、ホイールとの組み合わせでも乗り味は変化します。
路面がきれいなコースをよく走る方は高めの空気圧であっても快適に走れるでしょう。
自分自身でいろいろと試して変化を確認するのが、空気圧を把握する近道です。

オマケ:空気入れ(フロアポンプ)のおすすめは?

オマケですが、ロードバイク用の空気入れ(フロアポンプ)の人気ランキングを以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

終わりに

空気圧の違いによるメリット・デメリットと空気圧を調整すべき理由についてご紹介しました。
いろんな空気圧を試してみて、自分のスタイルにあった空気圧を見つけてみてくださいね。

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