ロードバイクに乗る際は専用のサイクルウェアを着るのが推奨されていますが、中には「ぴっちりしたウェアを着たくない」「サイクルウェアは値段が高い」と感じる方もいるでしょう。
機能性を考えるとサイクルウェアのぴっちりしたフィット感は空気抵抗の軽減につながりますし、吸汗性や速乾性、通気性などサイクリングに適した素材を使用しているので値段も妥当といえます。
しかし、「できれば安く抑えたい」というもの理解できます。
そこで今回はファストファッションの「ユニクロ」がサイクルウェア として使えるのかについて解説していきます。
ロードバイクの服装で「ユニクロ」ってあり?
サイクルウェアの値段の高さからユニクロなどのファストファッションを代用品として検討する人も多いでしょう。
しかし、機能性に特化したサイクルウェアに対して、ユニクロはちゃんと使えるのでしょうか。
安いだけでなく、ロードバイクで使う服装として最低限の機能性を備えている必要があるでしょう。
ここではまずロードバイクの服装でユニクロを選ぶメリット・デメリットを簡単にまとめていきます。
①ユニクロのメリットは『安い!』
ユニクロを選ぶ最大のメリットは何といっても「安い」ことです。
専用のサイクルウェアでフルコーディネートをすると、それだけで2~3万円かかってしまいます。
ユニクロならアイテム1つが2,000~3,000円で買えるので、コストを大幅に削減できるでしょう。
もちろん機能性には劣りますが、安さという観点ではやはり圧倒的です。
②ユニクロのメリット『カジュアル感も出せる』
サイクルウェアのぴっちりした見た目に抵抗がある人も多いでしょう。
よりカジュアルな服装でサイクリングを楽しみたい方も多いはずです。
そういった場合にも「ユニクロ」は向いています。
ユニクロでは幅広いジャンルのウェアが用意されており、スポーツとカジュアルの中間ぐらいの服がたくさんあります。
体を動かすのに適したデザインでもありながら、カジュアルでおしゃれな感じも出せるのでおすすめです。
ちなみにお値段がそれなりにしますが機能性とデザイン性を兼ねたカジュアルなサイクリングウェアもあります。以下で紹介していますので参考にしてみてください。
ロードバイクの服装もカジュアルに!おすすめブランドやアイテムの紹介♪【ロードバイク】カジュアルウェアの選び方とオススメのウェア10選③ユニクロのデメリット『サイクリング向きではない!』
ユニクロでは、いわゆる「サイクルウェア」の取り扱いはないので、基本的に機能性ではサイクリング向きではありません。
サイクルウェアのような体にフィットするデザインは空気抵抗を軽減するのに役立ちますし、汗を吸収し、すぐに乾かす機能や通気性は体温調整に効果的です。
そういったサイクリングに特化した機能はユニクロにはないでしょう。
もちろんスポーツ向きのウェアで通気性などに優れる服はありますが、身体にフィットする作りではないため、走行中は風に煽られることになります。
④ユニクロのデメリット『チョイスを間違えると逆効果』
ユニクロの「ヒートテック」を冬用のインナーに使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
主に防寒対策でヒートテックを使ったと思うのですが、それはむしろ逆効果になってしまいます。
ヒートテックは確かに防寒には優れていますが、吸汗性や速乾性はほとんどありません。
冬場でもヒルクライムをすれば結構な汗をかきますが、かいた汗が乾かずウェアが湿った状態になってしまい、風に晒されることで逆に寒くなってしまいます。
このように安易にユニクロをサイクルウェアにすると逆効果になってしまう可能性があります。
フルコーディネートを「ユニクロ」にするのはおすすめできない
ユニクロは確かに価格が安く、コストを抑える目的は果たせます。しかし、サイクリングで着用するウェアの全てをユニクロで揃えるのはおすすめできません。
サイクルウェアは部分的に機能性が大きく求められます。
機能性が求められるものまでユニクロにしてしまうと、サイクリングでは逆効果になってしまうので、フルコーディネートをユニクロで揃えるのはやめておきましょう。
部分的に「ユニクロ」を取り入れるのはあり
フルコーディネートをユニクロで揃えるのはおすすめできませんが、部分的に取り入れるのはいいと思います。
サイクルウェアの中にはそこまで機能性が求められないものや、機能性がないことによるデメリットが小さいものもあります。
そういった部分をユニクロで代用すれば安くウェアを揃えることができるでしょう。
さらに、サイクルウェアでガチ感を出したくない人にもユニクロはカジュアルに着こなせるのでおすすめです。
ロードバイクの服装で使える「ユニクロ」商品
ここからはサイクルウェアとして使えるユニクロの商品を紹介していきます。
以下のようなものであればサイクリングでも十分に使えるといえます。ただ、利用する際はデメリットも抑えた上で使うようにしましょう。
①ドライEXハーフパンツ
通気性に優れて、速乾性も十分なスポーツにも使えるカジュアルなハーフパンツです。
サイクリングの時は下にバット付きのインナーを着用して、このハーフパンツを使えば機能性も備えながらカジュアルなコーディネートが可能になります。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/422966
②ポケッタブルパーカー
ユニクロの「ポケッタブルパーカー」は小さく折り畳めるので、携帯しながら温度調整などに使えます。
撥水加工もされているので軽めのウインドブレイカーとしても使えるでしょう。
こちらもサイクリング用のインナーを使った上でこちらを使うと効果的です。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/426937#thumbnailSelect
③エアリズムUVカットパフォーマンスサポートタイツ
機能性の高いタイツでスポーツ用にも使える速乾性に優れた商品です。
UVカット機能もついているので夏用のウェアにも日焼け対策として使えるでしょう。
https://www.uniqlo.com/jp/store/goods/422968
機能性が求められるウェアは本格的なものを用意しよう
上記のように部分的にユニクロを取り入れることでコストを下げながら、カジュアルなコーディネートを楽しめます。
ただし、インナーなど機能性が特に求められるものに関しては専用のものを使った方がいいでしょう。
空気抵抗に関しては本格的に走らない限りはそこまで気にならないかもしれませんが、汗をかいたときの体温調節はかなり重要なので、その部分に関わるウェアはしっかりしたものを使いましょう。
まとめ
ロードバイクの服装にユニクロが使えるのかについて解説しました。
結論から言えば、「ユニクロでフルコーディネートするのはおすすめしないが、部分的に取り入れるならアリ」といった感じになります。
ご自身のスタイルや走る目的などに合わせて、安く揃えられるユニクロをサイクルウェアに取り込んでみてください。