ロードバイクを選ぶ上で決め手の1つになる「コンポーネント」。
特に、初めてロードバイクを購入するような初心者の方だと「どのグレードが良いの?」と迷ってしまうかもしれません。
人によって「Claris(クラリス)で十分でしょ」「最低でも105以上はないと」など意見が分かれる部分でもあります。
そこで今回はロードバイク初心者におすすめのコンポを解説していきます。
SHIMANOの初心者〜中級者向けコンポの解説やコンポを選ぶときのポイントも詳しくみていきましょう。
1.SHIMANOのコンポ(Claeis〜105まで)を解説
初めてロードバイクを購入する場合、基本的には日本の自転車部品メーカーSHIMANOのコンポを選ぶことになります。
SHIMANOのロードバイク用コンポは、グレードによって以下のように名称が決まっています。
▲上位グレード
- DURA-ACE(デュラエース)
- ULTEGRA(アルテグラ)
- 105(イチマルゴ)
- Tiagra(ティアグラ)
- SORA(ソラ)
- Claris(クラリス)
▼下位グレード
DURA-ACEやULTEGRAは上級者向けのコンポでもあり、価格も高いの初心者の方が選ぶにはあまり向いていません。
ここでは、初心者の方におすすめの「Claris」から「105」までのコンポを詳しくみていきましょう。
①Claris(クラリス)
Clarisは、SHIMANOのロードバイク用コンポの中でも下位に位置するグレードで、エントリー向けのロードバイクに搭載されていることが多いです。
ギアの段数は前2枚×後8枚の16段変速になっており、価格も安いため完成車で10万円以内のモデルが多いのも特徴です。
性能面で考えても、初めてロードバイクに乗られる方やポダリングなどを楽しみたい方であれば十分といえるでしょう。
②SORA(ソラ)
SORAは、SHIMANOのロードバイク用コンポで下から2番目のグレードになります。
こちらもエントリー向けロードバイクに搭載されていることが多く、車体価格は10〜15万円程度のものが多いです。
ギアの段数は前2枚×後9枚の18段変速で、Clarisよりも段数が多くなっています。
初心者でも扱いやすいグレードですし、性能的にも十分なものがあるので初めての方におすすめです。
③Tiagra(ティアグラ)
Tiagraは、SHIMANOのロードバイク用コンポの中でも中位グレードに該当します。
エントリー向け〜ミドルエンドのロードバイクに搭載されていることが多く、車体価格は15万円〜20万円といったところでしょう。
ギアの段数は前2枚×後10枚の20段変速となっています。
性能的には中間的な感じになっているのですが、中途半端な位置付けでもあるため、Tiagraを選ぶよりも1つ下のSORAか1つ上の105を選んだ方がいいかもしれません。
④105(イチマルゴ)
105は、SHIMANOのロードバイク用コンポの中でも、性能的にも申し分ないコスパに優れるグレードです。
20万円〜35万円といったミドルクラスの完成車に搭載されていることが多く、上位モデルとも遜色ないスムーズな変速や軽量性が魅力です。
ギアの変速は前2枚×後11枚の22段変速になっており、上位グレードとの互換性もあるので、部分的なカスタマイズが可能になります。
初心者の方であるあるなのがロードバイクにハマった時に上位グレードのULTEGRA(アルテグラ)やDURA-ACE(デュラエース)にしたい!と思う事があります。しかし、、段数が違うとブレーキ以外のパーツの互換性がないのです!
そういう事も考えると上位グレードとの互換性がある105にしておけばあまりお金をかけずに少しずつグレードアップしていくこともできるのがメリットですね。
初心者には少しオーバスペックかもしれませんが、長くロードバイクを続けようと思っているのであれば、性能やカスタマイズ性を考慮してもおすすめのグレードと言えます。
105については下記の記事で詳しく書いていますのでこちらも参考にしてみてください!
SHIMANOのコンポ「105」ってどうなの?ロードバイク初心者にもおすすめ?2.ロードバイク初心者がコンポを選ぶときのポイント
ロードバイク初心者がコンポを選ぶときのポイントを解説していきます。
どういった点で選べば良いのか、グレードだけを注意するのではなく、パーツ構成や使い方といった側面もチェックしてみてください。
①とはいえグレードはどれを選んでも良い
初めてのロードバイクであれば、基本的にどのグレードのコンポを選んでも構わないとは思います。
性能差はもちろんありますが、初めての場合、それを感じるのは難しいですし、Clarisであってもロードバイクの軽快な走りを体感することは十分にできます。
SHIMANO製のコンポであれば、耐久性や信頼性、利便性も非常に高いので、下位グレードが大きく劣るといったこともないでしょう。
コンポのグレードで悩むよりも、フレームの形状や見た目など自分の好みで選んだ方がいいと言えます。
ハマると必ず2台目が欲しくなるので2台目で思う存分納得のいくものを購入するのもアリだと思います!
②パーツがSHIMANOで統一されているものを選ぶ
ロードバイクの完成車を見てみると、ブランドに加えて使用されているコンポのグレードが表記されていることがあります。
コンポ名のところにはSHIMANOコンポのグレードが表記されているのですが、必ずしも全てのパーツがSHIMANOで統一されているわけではないので注意してください。
例えば、ディレイラーやシフトレバーはSHIMANOのTiagraだけど、ブレーキキャリパーやクランクセットは他社製品といったことがよくあります。
こういったロードバイクはコンポをSHIMANO以外にすることで価格を抑えているので、安さに魅力がありますが、精度や相性を考えればSHIMANO製で統一されている方が安心です。
なので、コンポのグレードの表記だけを見るのではなく、各パーツがSHIMANOで統一されているかもチェックしてください。
③後々のカスタマイズも考慮しよう
ロードバイクは購入して終わりではなく、乗り続けながらパーツをカスタマイズしていく楽しみもあります。
消耗したパーツは交換しなければなりませんし、交換のタイミングで上位パーツに換えてスペックを向上させるというのもおすすめです。
その際に重要となるのがパーツ同士の「互換性」です。
BBの規格やギアの段数などによって、グレードごとの互換性が決まっているため、後々のカスタマイズも考慮してグレードを選ぶ必要があるでしょう。
例えば、ブレーキキャリパーであれば、どのグレードでも使用可能ですが、クランクやディレイラーなどは段数が揃っていないといけないので、ClarisからTiagraへのアップグレードになると、関連するパーツを総取っ替えしなければなりません。
初心者の方でもこういった互換性を考えてコンポを選ぶのであれば105を選ぶのもおすすめです。
④初めてのロードバイクならフレームの見た目で選んでも良い
ここまでコンポを選ぶ際のポイントについて解説しましたが、なんだかんだ言っても最初に買うロードバイクであれば見た目で選んだ方がいいでしょう。
自分の気に入ったロードバイクを選んだ方が走るモチベーションも高まりますし、長続きもしやすいでしょう。
3.重要なのはコンポのグレードよりも正しいメンテナンス
初心者向けのコンポを選ぶのも重要ですが、より重要なのはコンポのグレードよりも、正しいメンテナンスができているかどうかです。
いくらグレードの高いコンポであっても、メンテナンスを怠れば性能はすぐに落ちてしまいます。
消耗品の交換やクリーニング、注油、微調整を定期的に行って、万全の状態にメンテナンスすることで、コンポの性能を引き出すことができるでしょう。
そのため、グレードを重視するのではなく、メンテナンス意識を高めてください。
4.まとめ
ロードバイク初心者におすすめなコンポについて解説しました。
初めてのロードバイクであれば基本的にどのグレードを選んでも問題ないと思いますし、大切なのはグレードよりも定期的なメンテナンスにあります。
しっかりとメンテナンスをしておけばClarisでも十分に走るロードバイクとなるでしょう。
初めてならそこまで気にする必要はありませんが、今回の記事を参考にしながらコンポのグレードにも目を配ってみてください。