街中を走るロードバイクで後輪にカバーが付いているものを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
よくプロのロードレーサーでTTを走る時などに、あのようなホイールが使われていることがありますが、一般ユーザーにとってどのような効果があるのでしょうか。
今回はそんなロードバイクホイールのカバーについて種類や使用目的を詳しく解説していきます。
1.ロードバイクのホイールカバーとは?
まずは、ロードバイクのホイールカバーについて詳しく見ていきましょう。
ホイールカバーの主な用途としては、後輪に取り付けることでホイールにかかる空気抵抗を軽減し、高速域での走行を可能にするためのアイテムです。
よくTTなどでディスクホイールを呼ばれるものが使用されますが、ホイールカバーは一般的なホイールに取り付けることで、ディスクホイールのようにして使うものと言えるでしょう。
確かに、ディスクホイールは相当効果な商品でもあるため、ホイールカバーでリーズナブルに代用するのは効果的ですね。
2.ホイールカバーの種類
ホイールカバーの種類や使われ方としては主に以下の3つが挙げられます。
- TTなどで空気抵抗を軽減するタイプ
- キャラクターや柄などのでデザインするタイプ
- 高級ホイールなどを保管するタイプ
ホイールカバーの種類について詳しく把握していきましょう。
①TTなどで空気抵抗を軽減するタイプ
ホイールカバーをロードバイクホイールに取り付けることで、走行時にスポークにかかる空気抵抗を軽減し、高速域での走行をより楽にすることができます。
TTなどの高速域での走行においては空気抵抗が大きくなるため、それを少しでも減らすためにホイールカバーが使用されます。
ディスクホイールを購入するのだと何十万円と費用がかかってしまいますが、ホイールカバーであれば、今使っているホイールはそのままで済みますし、リーズナブルに手に入るのも魅力です。
②キャラクターや柄などのでデザインするタイプ
ホイールカバーには空気抵抗を軽減する以外の使い道も存在します。
その1つに「キャラクターや柄などをデザインして、自分の自転車をアピールする」というものが挙げられます。
よく後輪にアニメなどのキャラクターが描かれた、いわゆる「痛チャリ」を呼ばれるものを見かけたこともあるのではないでしょうか。
ホイールカバーを後輪に取り付け、その上からペイントをしたり、ステッカーを貼ったりすることで自由に自転車をデザインすることができます。
こちらは機能性よりも見た目を重視した使い方と言えるでしょう。
③高級ホイールなどを保管するタイプ
こちらは上記2つであげたホイールカバーとはまた別の商品です。このホイールカバーは走行時に使用するものではなく、保管時に使用するアイテムとなっています。
ロードバイクを部屋などで保管する際に、ホイールを収納することで埃をかぶったり、何にぶつけて傷がついたりするのを防止することができます。
高級なカーボンホイールなどを使っている方は保管する際もホイールカバーを使って良い状態をキープするようにしてみましょう。
また、長期間ロードバイクに乗らないという方にも、保管アイテムとしてホイールカバーはおすすめです。
3.ホイールカバーを使うメリット・デメリット
ホイールカバーを使うメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット・デメリットの両方を把握した上で実際に使ってみてください。
①メリット
ホイールカバーを使うメリットとしては以下の3点が挙げられます。
- ホイールの空気抵抗を軽減できる
- 自分好みのデザインに仕上げることができる
- 安くディスクホイール化できる
ホイールカバーを使ってスポーク部分を覆えば、回転時の空気抵抗を無くすことができるため、高速域での空気抵抗を軽減し、より速く走ることができると考えられます。
もちろんそれをする意味があるほど、速く走るライダーは多くないと思いますが、TTをやっている方やトライアスロンでTTバイクを使っている方などに需要はあると考えられます。
ディスクホイールを購入するよりもリーズナブルに運用できるのも魅力ですね。
そして、機能面よりも強調されるメリットとして、デザイン性が挙げられます。
ホイールカバーの上にペイントをしたり、ステッカーを貼ったりすることで、自分好みのデザインに自転車を仕上げることができます。
ファッション感覚で自転車を楽しむのであれば、魅力的なアイテムの1つとなるでしょう。
②デメリット
ホイールカバーを使うデメリットとしては以下の3点が挙げられます。
- 横風に煽られやすくなる
- 重量はかなり重くなる
- 機能的なメリットは正直薄い
まず後輪全体を覆うような形状になっているため、前方向からの空気抵抗は軽減できますが、横方向の空気抵抗は大幅に増大します。
横からの風をもろに受ける形になるため、横風に煽られてバランスを崩してしまう恐れもあるでしょう。
転倒の危険もありますし、車道を走行していると自動車との事故のリスクも高まってしまいます。
ホイールカバーを装着したロードバイクを使っている方は、風が強い日の走行は控えるようにしてください。
さらに、ロードバイクに新たなアイテムを取り付ける形になるため重量はどうしても増してしまいます。
軽量性にこだわる方にとってはまず不要なアイテムと言えるでしょう。
また、ディスクホイールと比べるとやはり後付けで使用するホイールカバーの機能性はそこまで高いとは言えず、メリットよりもデメリットが目立ってしまう可能性が高いです。
そのため、ホイールカバーを使うのは痛チャリを作る時だけに絞った方がいいでしょう。
4.ホイールカバーを使って痛チャリを作る方法
では、ホイールカバーを使って痛チャリを作る方法について解説してきます。
自分の好きなアニメキャラクターなどを自転車に加えることで、目立つ痛チャリを作っていきましょう。
大まかな手順としては以下の通りです。
- ①ホイールカバーを購入する
- ②ステッカーのサイズを確認する
- ③ステッカーのデザインを制作する
- ④完成したステッカーをホイールカバーに貼る
では、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
①ホイールカバーを購入する
まずは痛チャリに使用するホイールカバーを購入してください。
ホイールカバーはドッペルギャンガーが定番です。
ホイールカバーを選ぶときは自分のロードバイクに使えるものを選ぶ必要があります。
ホイールサイズや取り付け部分などをきっちり確認しないと、購入後に取り付けできないことに気がつくといったトラブルが起きてしまうので注意してください。
②ステッカーのサイズを確認する
次に、購入したホイールカバーを採寸して、痛チャリをデザインするステッカーのサイズを確認しておきます。
カバーの直径や中心の穴の採寸を行い、どういった大きさのステッカーを使用するのかを厳密に把握してください。
③ステッカーのデザインを制作する
サイズが把握できたらステッカーのデザインを制作していきます。
画像編集ソフトなどを利用して、使用するサイズに合ったデザインを決定してきましょう。
キャラクターの配置やホイールの形状に合ったデザインを上手く決めてみてください。
また、実際にロードバイクに取り付けた際、シートステーやチェーンステーとキャラクターが被らないかなども計算した上でデザインしていきましょう。
④完成したステッカーをホイールカバーに貼る
デザインが完了したらステッカーに出力して、ホイールカバーに貼っていきます。
貼る際はシワができないように慎重に行いましょう。
ステッカーを貼ったら、ホイールカバーを後輪に取り付けて完成です。
5.まとめ
ホイールカバーの種類や使用目的について解説しました。
空気抵抗を軽減するためのアイテムではあるのですが、実際には痛チャリを始めとする自転車をデザインするためのアイテムとして使われる方が多いようです。
ロードバイクは機能性も重要ではありますが、ファッション性も大事にしたいですよね。
街乗りやポダリングなど緩く走る目的であれば、ホイールカバーのようなアイテムを使って自分好みのロードバイクを仕上げてみるというのもおすすめです。