ロードバイクの【コンポ】とは?コンポーネントの基本を徹底解説! | アフログ

ロードバイクの【コンポ】とは?コンポーネントの基本を徹底解説!

ロードバイクを購入する際に「コンポ」という言葉を聞いた人も多いのではないでしょうか。

初めてロードバイクを買う方にとっては「コンポって何?」っていう感じかもしれせんが、コンポはロードバイクにとって非常に重要な存在なので覚えておく必要があります。

そこで今回はロードバイクのコンポについて詳しく解説していきます。

1.ロードバイクのコンポとは?

コンポとは、ロードバイクの「走る(駆動)」「止まる(制動)」を行うパーツを総称したもので正式には「コンポーネント」といいます。

ロードバイクの動きを担う重要なパーツで構成されており、全部で8つの種類があります。

走る・止まるといったロードバイクの根本的な部分に関わるパーツでもあるため、走行性能を左右するパーツでもあるため、日々のメンテナンスや自分に合うパーツを選ぶことが重要です。

2.コンポーネントの構成

コンポーネントは主に以下のパーツによって構成されています。

  • デュアルコントロールレバー
  • ブレーキ
  • クランク
  • ボトムブラケット
  • フロントディレイラー
  • リアディレイラー
  • チェーン
  • スプロケット

では、1つずつどういったパーツについて詳しく解説していきます。

①デュアルコントロールレバー

ブレーキの操作とシフトの操作を行えるレバーです。

ハンドルに固定されているパーツでもあり、1つレバーで2つの操作が行えることから、この呼び名で呼ばれており、ワイヤーを引っ張って操作する「機械式」や「油圧式」「電動式」などの種類があります。

②ブレーキ

ブレーキはロードバイクを減速、停止させるためのパーツです。

種類としては、ホイールのリム部分にブレーキシューを押し当てて制動する「キャリパーブレーキ」と、ホイール中央部に取り付けたブレーキローターをパッドで挟み込んで制動する「ディスクブレーキ」の2つがあります。

最近の主流はディスクブレーキに移行しつつあります。

③クランク

クランクは脚を使って回転させてロードバイクを前に推進させていくためのパーツです。

脚の力をギアに伝えるクランクアームとチェーンに伝えるチェーンリングの2つから構成されています。

それぞれのパーツを交換したり、サイズなどを変更することもできます。

④ボトムブラケット(BB)

クランクの回転を支える軸の役割を担うパーツです。「ねじ切り式」と「プレスフィット式」の2つのタイプがあるのですが、フレームによって対応する規格が異なるので注意が必要です。

⑤フロントディレイラー

フロントギアの変速を行うパーツです。

羽形状のプレートが左右に動くことによって、大小のチェーンリング間をチェーンが移動することで変速を行います。

⑥リアディレイラー

リアの変速を担うパーツです。

ディレイラーを左右に動かすことでスプロケット間をチェーンが移動して変速を行います。

⑦チェーン

チェーンリングとスプロケットに取り付けることで、ペダルから加わった力をホイールまで伝えて推進力に変える要となるパーツです。

スプロケットの段数に応じたチェーンを選ぶ必要があります。

⑧スプロケット

スプロケットはリアの変速を担うパーツです。

歯数の構成によって走り方やスタイルに合わせた選択ができます。

2.コンポのブランド/グレードについて

ロードバイクのコンポには3大ブランドが存在します。

コンポの3大ブランド

  • シマノ(日本)
  • カンパニョーロ(イタリア)
  • スラム(アメリカ)

シマノは日本を代表するコンポメーカーで、製品の品質や耐久性、精度などクオリティの高さに強みを持っており、レースからホビーライドまで対応幅が広いのも特徴です。

世界でトップシェアを獲得しているメーカーでもあるので、迷ったらとりあえずシマノを選んでおくのが無難です。

カンパニョーロはイタリアのメーカーで、レースシーンを長年支えてきたトップブランドでもあります。

レースにおける機能性にこだわったコンポを開発しており、操作性や性能の高さに特化しています。

スラムはアメリカの新興メーカーでマウンテンバイクなどのコンポを中心にラインナップしているのですが、ロードコンポでも個性的な製品をリリースしています。

ワイヤレスによる電動コンポ「eTap」などはその代表格ですし、フロントシングルにも最も積極的に導入しているブランドでもあります。

各メーカーのコンポには、それぞれグレードが以下のように設定されています。

シマノ(Shimano)

  • デュラエース(DURA-ACE)
  • アルテグラ(ULTEGRA)
  • 105(イチマルゴ)
  • ティアグラ(TIAGRA)
  • ソラ(SORA)
  • クラリス(CLARIS)

105についてはこちらの記事も参考にしてみてください!

SHIMANOのコンポ「105」ってどうなの?ロードバイク初心者にもおすすめ?

カンパニョーロ(Campagnolo)

  • スーパーレコード(Super Record)
  • レコード(Record)
  • コーラス(Chorus)
  • ポテンツァ(Potenza)
  • ケンタウル(Centaur)

スラム(SRAM)

  • レッド(Red)
  • フォース(Force)
  • ライバル(Rival)
  • エイペックス

ロードバイクに搭載されたコンポをチェックする時は、メーカーだけでなくグレードも確認してみましょう。

また、3大ブランド以外にもコンポを開発しているメーカーは多数存在します。

部分的に他社製品を採用しているロードバイクもありますし、カスタマイズでそういったメーカーのパーツを選ぶことも可能です。

3.コンポのグレードによって何が違う?

ロードバイクのコンポのグレードによって以下の点に違いが生じます。

  1. 軽量で操作がスムーズにできる
  2. 変速段数が多くなる
  3. ブレーキ性能が上がる
  4. 走行性能の向上

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

①軽量で操作がスムーズにできる

コンポのグレードが上がるほど全体の重量が軽くなり、操作性も向上します。

ロードバイクにとって重量は大きな影響を与えるため、100gでも軽くするためにコンポのグレードアップをする人もいるぐらいです。

その上、グレードの高いコンポほど精度が上がっているため、シフト操作がよりスムーズになることで快適な走り心地が得られます。

②変速段数が多くなる


変則段数についてもグレードが上がるほど多くなります。

例えば、シマノの場合、下位グレードのクラリスでは「8段」となっていますが、ソラなら「9段」、ティアグラ「10段」、105以上「11段」とリアの段数が増えていきます。

変則段数が増えるほどより多様な道路への対応が可能になりますし、1段1段の差を小さくすることもできるため、路面状況に応じた微調整が可能になります。

③ブレーキ性能が上がる

グレードの高いコンポほどブレーキの効きが上がります。

安全性に直結するパーツでもあるので、この辺は非常に重要ですよね。

もちろん下位グレードだからといって危険というわけではなく、日常的な移動やポダリングなどであれば下位グレードのブレーキでも十分です。

しかし、レースへの出場を視野に入れている方やロングライドを本格的に楽しむ方については、一定以上のグレードのブレーキを使った方がいいでしょう。

④走行性能の向上

全体的な走行性能の向上もグレードアップのメリットです。

軽量化・レスポンスの向上、変速段数の増加、各パーツの品質向上など、全てにおいてアップグレードされるため、より優れた走りを手に入れることができるでしょう。

4.コンポを選ぶときの注意点

コンポを選ぶときには各パーツの「互換性」に注意してください。

例えば、11段用の「105」のコンポに10段のティアグラパーツを加えるのは無理です。

ブレーキキャリパーといった独立したパーツであれば取り付けもできますが、チェーンやスプロケット、ディレイラー、クランクなど、各部が連動して動いているパーツの場合、変速の段数が揃っていないとキチンと動作しません。

また、シマノ、カンパニョーロ、スラムといったメーカー間の互換性も基本的にはないので注意してください。

5.まとめ

ロードバイクのコンポの基本について解説しました。

初めてロードバイクを買う上で不安に思っている方は、この記事を参考に基本的な知識を把握していきましょう。

コンポについて理解すればロードバイク選びもスムーズに進められるでしょう。

購入後にカスタマイズをする上でもコンポの知識は必要になるので、しっかりと理解してみてください!

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