中古ショップやメルカリ・ヤフオクなどを利用して、中古のロードバイクを買おうとお考えの方も多いでしょう。
しかし、価格の安さに釣られて安易に中古のロードバイクを買ってしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は中古のロードバイクを購入するときの注意点について解説していきます。
1.中古のロードバイクを安く購入するのはアリ?ナシ?
中古のロードバイクを購入することについては「商品の状態を判断する知識やメンテナンススキルを持った上で購入目的が明確」であればアリだと思います。
ただ「安いから」という理由で中古のロードバイクに手を出すのはやめたほうがいいでしょう。
ヤフオクやメルカリを見ていると高価なロードバイクが驚くほど安く販売されていますが、安い以上はそれなりの理由があると考えるのが妥当です。
商品の状態を正確に判断し、自分でさまざまな状況に対処できる知識とスキルがある場合にのみ、中古品を購入するようにしてください。
2.中古のロードバイクを買うときの注意点は?
では、中古のロードバイクを買うときの注意点を解説していきます。
主な注意点としては以下の6点です。
- 商品の状態が画像でしか分からない
- ヤフオク・メルカリだと販売者の素性が分からない
- 消耗品は交換必須な可能性が高い
- フレームサイズが合わない可能性がある
- 前所有者の使い方の程度が分からない
- メンテナンスやパーツ交換は自分でやるのが前提
これを読んでいけば安易に中古のロードバイクを購入しない方がいい理由が把握できるはずです。
①商品の状態が画像でしか分からない
ヤフオクやメルカリといった中古品の個人売買では、画像でしか商品の状態を判断することができません。
もちろん画像でもフレーム表面の傷やパーツのサビ、消耗状態を見ることはできますが、それでも確認できることは限定的です。
例えば、ホイールのベアリング、ヘットパーツ、シートポストなど、表面的には見えない内部の状態について画像で判断することはできないでしょう。
そのため、いかに見た目が綺麗でも内部の状態が悪く、実際に乗ってみたら走り心地がイマイチといった状況も生じます。
中古品を購入する時は商品の状態と販売価格のバランスを判断しないといけないのですが、画像でしか確認できないというのは大きなデメリットと言えるでしょう。
②ヤフオク・メルカリだと販売者の素性が分からない
個人間の売買になってくると販売者の素性が分からないというデメリットもあります。
自転車専門の中古ショップであれば整備の知識を持つスタッフが在籍していることが多いため、中古品であってもメンテナンスや整備をした状態で販売することが多いです。
個人売買だと販売者がロードバイクに関して、どれほどの知識を持っているか判断できないため、購入したロードバイクをそのまま使うと危険が生じる可能性があります。
③消耗品は交換必須な可能性が高い
中古のロードバイクは安くて魅力的に見えますが、タイヤ、チェーンやスプロケット、ブレーキシューなどの消耗品は交換必須な可能性が高いため、余計な費用がかかってしまいます。
パーツ交換は自分で行う必要がありますし、パーツによっては購入価格以上の費用が発生する可能性もあります。
なので、中古=安いとは一概には言えなくなってしまうでしょう。
④フレームサイズが合わない可能性がある
一般的な自転車店であれば、フィッティングや試乗などをしながら自分の体格に合うサイズのロードバイクを選んで購入することができます。
中古だと基本的に1つのサイズしか選べないため、せっかく買ったロードバイクが自分の体格に合わない可能性が生じます。
また、フレームサイズの表記は統一されていますが、フレームの形状によっても合う体格が変わってくるため注意が必要です。
⑤前所有者の使い方の程度が分からない
中古のロードバイクだと前の所有者がどのような使い方をしてきたのか判断することができません。
同じ使用期間や走行距離であっても、メンテナンスなどをロクにやらず、ラフに使っていると状態は悪くなっていきます。
販売ように見た目は綺麗に整えられていても、目に見えない部分がボロボロになっている可能性もあるでしょう。
⑥メンテナンスやパーツ交換は自分でやるのが前提
中古のロードバイクを購入すると、メンテナンスやパーツ交換は基本的に自分でやらなければなりません。
基本的に自転車屋は、他店で購入した自転車の整備を断るケースが多いです。
もちろん引き受ける自転車店もありますが、不具合や事故が起きたときの責任問題などが非常に面倒なのもあり、断るお店が多いのが現状です。
そのため、消耗品の交換や細かい調整は全て自分で行うという前提で購入する必要があります。
3.中古のロードバイクを買うときのポイントは?
中古のロードバイクは全てダメだという訳ではなく、ポイントを理解してキチンと商品の状態を把握すれば問題はありません。
では、中古のロードバイクを買うときのポイントにはどんなものがあるのか、以下の項目に分けて見ていきましょう。
- 可能であれば実物を確認する
- 適正価格で販売されているか慎重に判断する
- パーツはグレードではなく状態をチェックする
- 使用状態や保管状況を判断するときのポイント
- いざというときに頼れる自転車屋を確保しておく
中古のロードバイクを買う時はチェックしてみてください。
①可能であれば実物を確認する
中古のロードバイクはできるだけ実物を確認した上で購入するようにしてください。
画像だけでは判断できない要素が非常に多く、ベアリングやフレーム内部の錆など細かくチェックすればキリがありません。
表面的に綺麗でも内部の消耗が酷いと価格相応とは言えなくなるでしょう。
なので、実物を確認しながら商品の状態を正確に判断するようにしてください。
②パーツはグレードではなく状態をチェックする
中古のロードバイクを見てみると「このグレードのパーツが安く売られてる」といった商品に出会うことがあります。
しかし、いくらグレードの高いパーツが使われていたとしても、消耗が激しい場合には性能を発揮することは難しいでしょう。
なので、中古品はグレードよりも商品の状態をチェックしてください。
③いざというときに頼れる自転車屋を確保しておく
中古のロードバイクは基本的に自分でメンテナンスやパーツ交換をするのが前提になりますが、もしもの時に備えて頼れる自転車店を確保しておくのも大切です。
もちろんいきなり中古のロードバイクを見てくれるお店はあまりないと思いますので、普段の利用を通じて関係性を作っておき、気軽に依頼できるような状態を作っておきましょう。
4.まとめ
中古のロードバイクにはさまざまな注意点はありますが、ポイントさえ抑えれば良い買い物ができる可能性もあります。
カスタマイズの練習台として使ったり、珍しいヴィンテージ品などが手に入ったりすることもあるので、目的や用途に応じて中古ショップやメルカリ・ヤフオクなどを利用してみましょう。