ロードバイクのサドルはお尻と直接接するパーツでもあるため相性が非常に重要となってきます。
形状や硬さなどが自分に合っていないと走っているうちにお尻が痛くなってしまいます。
ロードバイクのサドルが購入した時のもののままになっている場合は、カスタムをしてより自分に合うサドルを見つけてみるのがおすすめです。
そこで今回はロードバイクサドルの定番ブランド「フィジーク」の商品を徹底解説していきます。
1.フィジークとは?
フィジークは、イタリアに本社を置く自転車パーツブランドで、熟練の職人によるハンドメイドの商品を揃えています。
定番商品からハイエンドな高級な商品まで幅広く揃えており、数多くのプロ選手にも愛用される品質と性能の高さに特徴があります。
イタリアを代表するサドルブランドでもあり、幅広いラインナップを揃えているので、どのようなライダーにもぴったりなサドルが見つけられるでしょう。
2.フィジークの商品ラインナップ
では、フィジークでラインナップされているサドルの選び方を解説していきます。
多種多様な種類があるフィジークのサドルですが、以下の4つのポイントを抑えておけば、各商品がどのような位置付けにあるのかが把握できます。
- シリーズ
- グレード
- 穴あき
- サイズ
では、それぞれどのようなラインナップがあるのか詳しくみていきましょう。
①シリーズ
フィジークには主に以下の6種類のシリーズが用意されています。
- ARGO(アルゴ):ショートノーズなので股間やお尻への圧迫感を小さくしたい人向け。
- ARIONE(アリオネ):横幅が小さく細長いのでポジションを細かく移動する人向け。
- ANTARES(アンタレス):座面がS字で幅広なので同じポジションで走りたい人向け。
- ALIANTE(アリアンテ):座面がフラット&ワイドで汎用性の高いモデル。
- RONDINE(ロンディネ):エントリー向けでクッション性が高い。通勤通学街乗り向け。
- LUCE(ルーチェ):女性向けの設計(骨盤が広く穴あきによる股間部の圧迫軽減)
各シリーズの特徴については後述しますが、これらのシリーズ名によってサドルの特徴が決まってくるので、まず最初にこちらから決めていくのがいいでしょう。
②グレード
次に、サドルのグレードについてみていきましょう。フィジークでは主に以下の4つのグレードを揃えています。
- 00:快適性、機能性、スタイルに軽さをも突き詰めたハイエンドモデル
- R1:快適性に準拠したカーボン強化ナイロンシェルとカーボンレール
- R3:優れた快適性のカーボン強化ナイロンシェルと高強度のK:iumレール
- R5:優れた快適性のカーボン強化ナイロンシェルとS-Alloyレールの組み合わせ
「00」「R1」はハイエンド、「R3」「R5」はスタンダードとイメージすると分かりやすいと思います。
自分に合うシリーズを選んだ後にシリーズ名の右側に記載されているグレードをチェックしてみてください。
③穴あき
フィジークのサドルには中央部分に穴が空いているタイプや溝があるタイプがラインナップされています。
股間部分の負荷を軽減してくれるという特徴があるのですが、合う合わないもあるので試乗してみながら感触を確かめてみましょう。
④サイズ
フィジークのサドルには、サドルの幅に応じて「レギュラー」と「ラージ」の2つが用意されています。
体格やスタイルに応じて自分にあうサイズのサドルを見つけてみてください。
3.フィジークの各シリーズの特徴を解説
次に、フィジークのサドルの「シリーズ」について詳しく解説していきます。
7種類のシリーズがラインナップされていますが、各シリーズの特徴を把握して、自分に合うものを選び出せば商品選びはかなりスムーズに行えます。
では、各シリーズがどのような特徴になっているのか詳しくみていきましょう。
①ARGO(アルゴ)
ARGO(アルゴ)は、近年流行している前後の長さが短い「ショートノーズ」と呼ばれる形状をしているモデルです。
特徴としては、高い安定感に加えて、ロングライドでも股間やお尻への圧迫感が小さい快適な乗り心地などが挙げられます。
また、ARGO(アルゴ)には、エンデュランス向けの「TEMPO」、レース向けの「VENTO」の2種類が用意されています。
②ARIONE(アリオネ)
ARIONE(アリオネ)は、横幅が小さい細長い形状をしたサドルで乗りながらポジションを移動することで、状況に応じた走り方が可能になっています。
骨盤を立ててペダリングをすることができる身体の柔らかい方が使いこなせるタイプになっており、腰をしっかりと落ち着けて走るというよりは、姿勢を変えながら長距離を走るタイプの方に向いています。
③ANTARES(アンタレス)
ANTARES(アンタレス)は、座面がS字にカーブした形状になっている幅広なのが特徴で、腰をしっかりと安定させて走ることができます。
同じポジションでしっかりと走りたい方や身体が硬い方におすすめになっているシリーズです。
④ALIANTE(アリアンテ)
ALIANTE(アリアンテ)は、ARIONE(アリオネ)とANTARES(アンタレス)の中間的な位置付けになっているシリーズです。
座面はフラット&ワイドで誰にとっても使いやすい汎用性の高いモデルと言えるでしょう。
⑤RONDINE(ロンディネ)
RONDINE(ロンディネ)は、エントリー向けのシリーズで日常的な移動から通勤・通学、街乗りなどにおすすめのサドルです。
クッション性が高くお尻が痛くなりにくいのが特徴なので、ロードバイクのサドルが硬いと感じている方におすすめです。
⑥LUCE(ルーチェ)
LUCE(ルーチェ)は、女性向けのシリーズで骨盤の広い方でも快適に乗ることができる設計が特徴となっています。
穴あきタイプで股間部への圧迫も軽減できます。
4.試乗用サドルで乗り心地を確かめてみよう!
フィジークは全国の取り扱い店で試乗用のサドルを用意しているので、気軽にお店に行って試乗させてもらうのがおすすめです。
ロードバイクのサドルは相性が大切なので、いかに購入前に使えるかが選ぶ上でとても重要になります。
いつもお世話になっている自転車店にお願いして、さまざまなサドルを試してから、フィット感やサイズ、乗り心地を確かめてみてください。
5.まとめ
フィジークのサドルについて解説していきました。
ロードバイクのサドルが合わないなと感じている方は、幅広いラインナップを揃えているフィジークのサドルを選んでみてください。
シリーズの種類が多く、価格幅もあるので、どんな方にもぴったりなサドルが見つかるはずです!