減量の罠 | アフログ

減量の罠

この数年の傾向としてオフに入った冬や富士ヒルなどの大きいレース後にどか食いしてしまって体重がガツンと増え、またレースが近づくと減量してレースが終わるとリバウンドして…のくり返し。

大体54〜62kgくらいの範囲で増減していた。

絞れてる時は楽しいけど体重が増えてる時は峠のタイムも出ないので楽しくない。シンプルに楽しくないのだ。

しかも内臓脂肪やむくみで体重が増えてるだけなので心臓の負担が単に増えてしまってパワーも大して出ずキレも悪い。

減量期間も食生活にシビアになり空腹感に耐えなければならずイライラしてしんどい。

どうにかこのスパイラルから脱却したいと思っていたら3月頭に「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」という本に出会って食生活を見直したら食欲をコントロールする事ができるようになって4月からあまり無理せずに56kg前後を維持できていてパワーも上がってキレも良い。

いつもなら富士ヒル後にどか食いして3kgくらいはすぐに増えてるんだけど、いつものどか食いもなく食欲はまあまあ安定している。

とはいえ好き勝手に何も気にせず食べてるかと言うとそうでもなく毎日体重は測って増えたら減らして減ったら増やして、、と一応気にしながら過ごしている。

いくら食欲が正常だとはいえ人間の本能としてはなるべく脂肪は蓄えておきたいはずなので本能に任せすぎると微増していく可能性がある。

なので維持を心がけてるのだが食欲コントロールの改善のおかげか、前に比べるとめちゃくちゃ楽に維持ができるようになった。

以前のままなら過剰な食欲に襲われて夜中にコンビニへ菓子パンを大量に買いに走っていたりしていたと思う。

食欲コントロールができなかった頃は体重の維持がとてつもなく大変だった

PWRが上がってもパワーの絶対値が下がったら弱体化と考える事に。

統計は調べてないので個人的な感想だけど、PWR(パワーウェイトレシオ)を上げたい場合「◯kgまで減量したらいけそう」という人が多い気がする。

逆に「◯Wあげたらいけそう」という発想の人はあまり見かけない。

それだけパワーを上げるのは大変で減量してPWRを上げるのは手っ取り早いというイメージなのかもしれない。

もしかしたらパワーも上げながら減量できると思っている人もいるかもしれない。

パワー維持したまま、またはパワーを上げながら減量できそうな感じがするけど実際にやってみるとかなりの長い期間をかけて少しずつ減量するか、元々脂肪がかなり多めの人以外だと難しい。パワーの絶対値は高確率で落ちる。

パワーは少し落ちてもいいからPWRが上がればいいやという考えもあるけどパワーの絶対値が下がるというのは個人的には弱体化だと思っている。

試してきたけど減量しながらパワーの絶対値が更新される事はトレーニング始めた初心者くらいしか基本的には無い。

うまくやる方法もあるのかもしれないけど自分は知らない。

減量で一時的に強くなるとそれが基準になってしまう

頑張って頑張って減量して一時的にPWRが跳ね上がってレースでいい成績が出ることはあった。

でもこれって落とし穴で一度それを味わってしまうと次からそれが基準になってしまって減量しないとレースで満足に戦えないという思考になってしまう。

普段と変わらない体重でレースに出てれば減量しないと戦えない。という思考にならない。

維持さえできてればいいので楽ちん。

パワーの絶対値が上がってPWRが上がればメリットしかない

ということで自分はパワーの絶対値を上げる事だけ考える。

パワーの絶対値が上がってPWRが上がれば平地もヒルクライムも含めてメリットしかない。

一時的な強さを求めて減量してパワーの絶対値を下げてしまうのはもったいない。

あと体重を維持するのは減量するよりもはるかに食生活が楽でストレスもたまらないし健康的で良い。

どこまでパワーの絶対値が上がるかは分からないけどコツコツやってみるつもり。