パンクしたからロードバイクのチューブが欲しいんだけど色々種類とか太さ?があるみたいで分からない。。どう選んだらいいの?
ロードバイクのよくあるトラブルの1つに「パンク」がありますが、パンクしてもタイヤのチューブを交換するだけでまた走れるようになります。ですが、そのチューブをどう選んだらいいのでしょう?またロードバイクに快適さや速さを求める場合もどんなチューブを選べいいのでしょう?
このページでは『おすすめのチューブ9選』を用途別に紹介します。また、チューブの種類や選び方も解説します!
【練習・通勤向け】
安くて耐久性のあるおすすめブチルチューブ5選
ロードバイクの練習や自転車通勤で使いやすい安くて耐久性で定評のあるブチルチューブのおすすめです。
ヴィットリア / スタンダードチューブ
練習・通勤向け/安い・耐久性
コスパが良く練習・通勤用で一番おすすめです。0.9mmの肉厚チューブで耐パンク性能に優れています。価格も安いので練習用や通勤用にピッタリ。28-42Cサイズもあるのでクロスバイクやグラベルロードなどの太いタイヤにも使えます。バルブコアも外せるので延長バルブを使ったりパンク防止剤を入れたりできます。
- 価格:約600円~
- サイズ:700×20-28C、28-42C
- 素材:ブチル
- 重量:約116g、151g
- バルブ:仏式バルブ48mm、60mm、80mm
- バルブコア:外せる
パナレーサー / サイクルチューブ
練習・通勤向け/安い・耐久性
日本のタイヤメーカーであるPanaracerから発売されているスタンダードなチューブです。重量・価格・耐久性・のバランスがとれており、サイズのラインナップも豊富です。チューブ選びが初めての方におすすめです。
- 価格:約700円
- サイズ:700×18-23C、23-26C、27-31C、31-34C
- 素材:ブチル
- 重量:約80g
- バルブ:仏式バルブ34mm、48mm、60mm
- バルブコア:外せない
コンチネンタル / Race28
練習・通勤向け/安い・耐久性
耐久性に定評のあるドイツのContinentalから発売されているチューブです。バルブの長さが42mm〜と軽量化されたリムハイトの低いホイールには適しませんが、Amazonでのランキングも高く、普段使いにおすすめです。バルブコアが外れるので延長バルブを使ってもいいですね。
Wiggleだと定価の40%以上オフの場合があって激安なのでWiigleで買うのがおすすめですw
WiggleでContinental『Race28』を見る
WiggleでContinental『Race28』(ロングバルブ)を見る
- 価格:約900円
- サイズ:700×20-25C、25-32C
- 素材:ブチル
- 重量:105g、125g
- バルブ:仏式バルブ42mm、60mm
- バルブコア:外せる
ミシュラン / エアストップ
練習・通勤向け/安い・耐久性
パンクが少ないと評判のチューブです。ゴムは柔らかめで少し厚めなので耐パンク性能も高いのですね。バルブ長が52mmまでと少し短くバルブコアも外せないのでリムハイトが高いホイールの方は注意です。
- 価格:約900円
- サイズ:700×18-25C、25-32C、35-47C
- 素材:ブチル
- 重量:92g、135g、166g
- バルブ:仏式バルブ40mm、52mm
- バルブコア:外せない
シュワルベ / チューブ
練習・通勤向け/安い・耐久性
18~28Cのワンサイズなのである意味使いやすいチューブです。バルブコアが取り外し可能なので延長バルブエクステンダーを使ってディープリムのホイールに対応したりパンク防止剤を入れる事も可能です。あとバルブキャップが透明で見た目がかわいいです。
- 価格:約800円
- サイズ:700×18-28C
- 素材:ブチル
- 重量:105g
- バルブ:仏式バルブ40mm、50mm、60mm
【レース・ロングライド向け】
ラテックスのおすすめチューブ3選
レースやロングライドなどはもちろん普段使にも向いているラテックスチューブです。扱いが少し気を使うのと空気の抜けが早く価格が少し高めなのがデメリットですがそれ以上に軽量で乗り心地も良く耐久性も高いのでおすすめです!
ヴィットリア / Latex
ラテックスチューブ
パンクしにくいという口コミが多いヴィットリアのラテックスチューブです。ラテックス自体の耐パンク性能は高いですがヴィットリアはその中でもパンクしにくいという評価ですのでロングライドにも使えそうです。また空気の抜けも他のラテックスチューブに比べるとゆっくりだそうです。
- 価格:約2,000円
- サイズ:700×19-24C、25-28C
- 素材:ラテックス
- 重量:75g、85g
- バルブ:仏式バルブ48mm、51mm
- バルブコア:外せる
ミシュラン / AIRCOMP ラテックス
ラテックスチューブ
ミシュランのラテックスチューブもヴィットリアと同じく耐パンク性能が高く空気の抜けも少しゆるめとのこと。バルブコアが外せないのでディープリムを使っている方は注意ですが60mmの長めのラインナップがあるので45mmハイトくらいまでのセミディープリムのホイールくらいまではカバーできると思います。セミディープリムだけどバルブを延長したくない方にもおすすめですね。
- 価格:約1,500~2,500円
- サイズ:700×18-20C(バルブ長36mm)、22-23C(バルブ長40、60mm)
- 素材:ラテックス
- 重量:18-20C:65g
22-23C:79g(40mm)、82g(60mm) - バルブコア:外せない
ソーヨータイヤ / ラテックスチューブ
ラテックスチューブ
51gとかなり軽量で乗り心地も良いラテックスチューブとして評価が高いです。ただし空気の抜けは他のラテックスチューブと比べても早いそうなので普段使いよりはレースやイベント向けかなという感じですね。
- 価格:約2,300円
- サイズ:700×23-25C
- 素材:ラテックス
- 重量:51g
- バルブ:仏式バルブ42mm
- バルブコア:外せる
【ヒルクライム向け】
超軽量おすすめチューブ
WOLFPACK(REVOLOOP) / RACE & RACE.ULTRA
超軽量低転がり抵抗
WOLFPACK(REVOLOOP)はヒルクライム向けの超軽量チューブです。ポリウレタンチューブ(熱可塑性ポリウレタン)という次世代チューブで、なんと25g〜!という驚異的な軽さのチューブです。ちなみに平均的なチューブの重量は90g〜100gですのでこれに交換するだけで前後で130〜150gぐらいの軽量化になりますね。
さらにREVOLOOPは転がり抵抗が低いのが特徴で、Aerocoachが実施したテストでは転がり抵抗の低さでは鉄板のラテックスチューブに混じってトップクラス(4番目)となっています(下図)しかもダントツで軽量!
しかもエア抜けがラテックスよりも少なく耐久性も通常のブチルチューブよりも高いという全てにおいて最強のチューブです。
耐熱性能は180℃でメーカーによるとリムブレーキでも使用可能との事でお値段さえ目をつぶればかなり使いやすいチューブです。
ラインナップはRACE.ULTRA(25g)¥4,400(税込)とRACE(39g)¥3,080(税込)の2種類でそれぞれ40mmと60mmのバルブ長が用意されています。
ちなみに自分も普段からRACE.ULTRAを使っていて最強タイヤと称されるGP5000との組み合わせは最高だと思ってます。
RACE.ULTRA
- 価格:約4,400円
- サイズ:700×20-28C
- 素材:ポリウレタンチューブ
- 重量:25g
- バルブ:仏式バルブ40mm、60mm
- バルブコア:取り外し可
RACE
- 価格:約3,080円
- サイズ:700×20-28C
- 素材:ポリウレタンチューブ
- 重量:39g
- バルブ:仏式バルブ40mm、60mm
- バルブコア:取り外し可
Tubolito『Tubo』
超軽量
最後にご紹介するのはTubolitoのチューブで、こちらもREVOLOOPと同じ「ポリウレタンチューブ」を使った次世代チューブです。こちらは23g~!というREVOLOOPよりもさらに軽量です。ただし転がり抵抗はREVOLOOPよりも劣るとの事でどちらかというとREVOLOOPのほうが軍配があがるのではないかと思います!Tubolitoは80mmのバルブ長も用意されているのでディープリムでREVOLOOPが使えない!という方にもおすすめですね。
ラインナップがロードバイク用、MTB用、CX用、BMX用、CITY用と分かれておりロードバイク用は「リムブレーキ用」と「ディスクブレーキ用」の2種類があります。ブレーキの種類に合わせて選ばないと故障の原因になるので注意です。
リムブレーキ用は「Tubo Road」、ディスクブレーキ用は「S Tubo Road」という名称です。
Tubo Road(ロードバイク・リムブレーキ用)
- 価格:約4,000円
- サイズ:700×18-28C
- 素材:ポリウレタンチューブ
- 重量:38g(バルブ長42mm)、39g(バルブ長60mm)、40g(バルブ長80mm)
- バルブ:仏式バルブ42mm、60mm、80mm
- バルブコア:外せない
S Tubo Road(ロードバイク・ディスクブレーキ用)
- 価格:約4,000円
- サイズ:700×18-28C
- 素材:ポリウレタンチューブ
- 重量:23g(バルブ長42mm)、24g(28mmバルブ長60mm)、25g(28mmバルブ長80mm)
- バルブ:仏式バルブ42mm、60mm、80mm
- バルブコア:外せない
ちなみにTubolitoについてはこちらの記事でインプレッションも書いていますので参考にしてみてください。
tubolito(チューボリート)インプレ!話題の超軽量チューブを試してみた【解説】チューブの種類や選び方
おすすめのチューブを紹介しましたがそもそもチューブの種類や選び方がよくわからないという方に詳しく解説しますのでこちらも参考にしつつおすすめのチューブを選んでみてください!
チューブの空気口(バルブ)の種類
ロードバイクのタイヤに使用されるチューブには、空気を入れる部分である空気口(バルブ)がついいています。
バルブには『仏式』『米式』『英式』と大きく3つの種類があり、それぞれに国の名が冠されていて特徴も異なります。
仏式(フレンチバルブ)の特徴
ロードバイク用チューブのバルブでは最もポピュラーな種類で、他のバルブに比べ細長いのが特徴です。別名『フレンチバルブ』とも呼ばれます。
バルブ自体も軽く作られている上に、高圧の充填が可能、さらに空気圧の調整もしやすいというスポーツタイプのバイクにぴったりなバルブです。
バルブ内部は弁構造となっており、空気を入れる前には先端のナットを緩めて押し込み、空気の通り道を作る必要があります。
仏式バルブのメリットとしては『軽量』『調整がしやすい』『高い空気圧に耐える』ことが挙げられます。
一方でデメリットとしては『衝撃で破損しやすい』ことが挙げられるでしょう。
ロードバイクの場合はほとんどが仏式です。
米式(シュレーダーバルブ)の特徴
続いて米式バルブは、ナットのないシンプルなデザインが特徴で、走行の際に衝撃が多いマウンテンバイク・BMXに使用されます。開発者の名にちなみ『シュレーダーバルブ』とも呼ばれています。
米式バルブのメリットは『単純で扱いやすい』『頑丈』であることが挙げられます。デメリットとしては『やや重い』ことが挙げられるでしょう。
英式(ダンロップバルブ)の特徴
最後に英式バルブです。こちらはママチャリやミニベロなどに使用されている事が多い親しみのあるバルブです。大きなナットが特徴的なデザインで、別名『ダンロップバルブ』とも呼ばれます。
英式バルブのメリットは『補修が簡単』であることです。
一方でデメリットとしては『高い空気圧に耐えられない』『空気漏れしやすい』ことが挙げられます。
チューブの素材と特徴
バルブに続き、チューブは作られている素材によって大きく2種類に分けられます。
1つは合成ゴムでできた『ブチルチューブ』。もう1つは天然ゴムでできた『ラテックスチューブ』です。
ブチルチューブの特徴
ブチルチューブは合成ゴムでできており、ロードバイクに乗るうえで欠かせない耐熱性、耐候性などに優れており丈夫です。さらに空気の抜けも少ないため、ラテックスチューブに比べて気楽に使用できます。
普段乗り用や練習用としてチューブを選ぶのであれば、ブチルチューブを選択すると間違いないでしょう。
ラテックスチューブの特徴
一方でラテックスチューブは伸びやすく、軽量なのが特徴です。
ですが、ブチルチューブに比べて熱や光に弱く劣化しやすいのがデメリットです。ブチルチューブはその軽量さゆえに競技用自転車でよく使用されますが、空気が抜けやすくこまめな点検が必要になります。
お店でラテックスチューブを選ぶ際は、緑や赤といった色つきのチューブが多いので参考にしてみてください。
走りに速さを求めるのであれば、ラテックスチューブを選択するのも1つの手です。
チューブのサイズ
チューブには様々なサイズがラインナップされています。自分のロードバイクにあったチューブを選ぶにはまず、タイヤをチェックしましょう。
ほとんどのタイヤには、接地面の脇にサイズが表記されています。その表記と同じ表記のあるかを確認し、後述する『バルブの長さ』にも注意してチューブを選択しましょう。
チューブのサイズには大きく『外径』と『太さ(横幅)』の表記があります。
まずチューブの外径ですが、mm単位で表示されており、700という表記があればタイヤの外径が700mmであることを示しています。
ロードバイクのチューブの規格がほぼ700cですので、基本的には『700c』の表記があるチューブを選択すればいいでしょう。
次にチューブの太さですが、タイヤと近い太さで選びます。
チューブの場合、対応する太さに幅があり、『18-23』『20-25』のような表記がなされています。使っているタイヤの数値がチューブの表記の範囲内にあれば問題なく使用できることを示しています。
ですがもし、『700c-23』のサイズのタイヤの場合、上記の例ではどちらも23の範囲内にあるため迷うかもしれません。その場合はチューブの伸縮性を考慮し大きめのサイズ、つまり『20-25』を選択する方が安心です。太いサイズであればゴムに余裕があり、多少ではありますがパンクのリスクを軽減できます。
バルブの長さはホイールに合わせよう
チューブのサイズと合わせて注意していただきたいのが『バルブの長さ』です。お使いのホイールのリムに合った長さのバルブを選択しなければ、空気が入れられないことがあります。
高速巡航の際に効果を発揮するディープリムはリムハイトが高く、一般的なロードバイクに使用されている長さのバルブでは、リムの中にバルブが沈み込んでしまいます。
空気を入れることを考えると、リムから15mm〜25mmほどバルブが出ているのが理想です。
ディープリムで比較的ラインナップの多い50mmのリムハイトを持つホイールであれば、バルブの長さは65mmあれば十分だといえます。
一方で、バルブが長ければいいというわけではありません。リムハイトの低いホイールに対して、長すぎるバルブのチューブを選択すると重量が増し、バルブが飛び出る分、バルブ破損の可能性も高まります。
ホイールにあった長さのバルブのチューブを選択することが快適な走行に繋がります。
終わりに
以上、おすすめのチューブとチューブの種類・特徴と選び方についてご紹介しました。快適なロードバイクライフにこの情報を役立ててみてくださいね。